「取材が上手くなるコツ」はない!小手先のテクニックで失敗しないために

文章術
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ライターにとって必須ともいえるインタビュー取材の技術。

話が弾めばそれだけ深い原稿になりますし、取材対象者の満足度も違ったものになるでしょう。

とはいえ、苦手としている人も多いのはないでしょうか。

実は私も、インタビュー取材は得意ではありません。

だから色々と検索しましたよ。「取材 コツ」とか「取材 やり方」とか。

でも、根本的な問題を解決しない限り、小手先のテクニックに頼ってもなんの意味もないことにある日気が付きました。

私に致命的に欠けていたのは、「他者への興味」だったのです。

 

ライターたるもの原稿が面白ければよい

いきなり結論ですが、極端に言ってしまえば、インタビューがダメダメでも、出来上がった原稿が面白くなればそれでOKです。

失敗したらしたで仕方ないや!とリラックスして挑みましょう。

 

とはいえ、以下の準備は最低限やっておいてくださいね。

 

  1. ホームページや過去に取材を受けた媒体などがあればチェックする
  2. 事前質問書を送付
  3. 上記以外にも質問はなるべくたくさん考えておく
  4. 目的地までの行き方を調べる
  5. ボイスレコーダーやメモ、筆記用具の準備
  6. 清潔感のある服装の支度

 

ちなみに編集者として同行する際の心構えは、以下に記載しています。

【第6回】押さえておきたい、取材アポの入れ方
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【第7回】取材前後に編集者がやるべきこと
誌面のクオリティや内容の説得力を高めるうえで欠かせない「取材」。ライターとカメラマンのみで行く場合もありますが、編集者が同行することも少なくありません。 ケースバイケースですが、パターンとして多いのは、アポイント取り、日程調整、カ...

 

取材を苦手に感じる理由

人それぞれでしょうが、取材を苦手に感じる理由は、おおよそ以下の理由ではないでしょうか。

 

  • 人見知りなので、初めて会った人相手に何を話したらよいかわからない
  • 取材対象者や同席した編集者に「取材下手だな」と思われたくない
  • 上手く相槌を打てないのでイマイチ盛り上がりに欠ける
  • 緊張すると頭が真っ白になってしまい、何を聞いたらよいかわからなくなる
  • 時間配分が苦手
  • 取材内容が専門的すぎて理解できない

 

最後の3つに関しては慣れていくしかありませんが、前半3つの共通点、それは

「意識が自分にしか向いていない」

という点にあります。

 

こんな質問して変な空気になったらどうしよう……

「コイツわかってないな」と思われたら……

 

こんな自分のことしか考えていない人間に、心を開く人間がいるでしょうか。

取材対象者は、ライターが心から興味を持って話を聞いてくれているのかどうかを見抜いています。

取材慣れしている人ならなおさらですね。

 

意識を相手に向けて、気持ちよく帰ってもらうことに努める。

相手に興味を持てば、わざわざ「質問リスト」を用意しなくても自ずと会話は弾むでしょう。

 

普段の会話が超重要!

「よしわかった、取材のときは相手に興味を持って聞けばいいわけね!」

と思ったアナタ、普段の会話から実践できているでしょうか。

 

例えば、家族や恋人、友人との会話で、次のようなことをしていませんか?

 

  • 自分に興味のない趣味の話などはスルー
  • 「へー」「すごいね」と言うだけで聞いている気になっている
  • 自分の価値観と違うとすぐに「そんなの変だよ」と否定する
  • 「普通は」「常識的に考えて」とよく言う

 

普段できていないことが、初めて会った取材対象者にできるわけがありません。

取材上手になるためには、普段から「会話上手」で「聞き上手」になることが遠回りのようで近道です。

 

他者に興味のない人があまりに多い

恥ずかしながら、私も他人にまったく興味のない人間でした。

でも、このままじゃダメだ!と思ったのは、ある年下男子との出会いがきっかけです。

 

彼は、本当に自分の話しかしない人間でした。

自分がガーッと一気に話し終えたとき、少し沈黙になることってありますよね。

多くの人はここで、「で、そっちはどうなの?」と相手に話を振りますね。

彼は一切それをしません。

ひたすら自分の話を繰り広げ、たまに私が相槌で「へ〜そうなんだ!私も○○だったときあるよ」と言っても、「ふーん。それで俺はさ〜」と完全スルー。

 

でも、毎回デートに誘ってくるくらいなので、少なからず好意は持たれていたと思います。

それなのに、私のことを一切知ろうとはしない。

大げさでもなんでもなく、本当に年齢と職業以外何も知らなかったと思いますね。

自分が気持ちよく話ことが、彼にとっての「コミュニケーション」だったのです。

 

あ、もちろん付き合っていません。

 

「ありのままの自分でいい」と思っていない?

 

疎遠になる前に、見かねた私は割と本気で説教しました。

すると、返ってきた答えは

 

「だって、人に話振るの苦手なんだもん」

「無理して他人に合わせても仕方なくない?」

 

……なんだろう、答えだけはいっちょ前なこの感じ。

 

「他人に興味がない人」がしている盛大な勘違い
「他人に興味をもつ」この言葉の本当の意味を理解している人は、この世にどれだけいるでしょうか? 他人に興味のない人は、自分でそれを自覚しつつも、「でも別にこのままでよくな〜い?www」「こんな自分でも愛してくれる人がいるっしょ!」...

 

相手と一緒に居る時間を楽しく過ごすための努力、そんなもんは最低限の気遣いであり礼儀です。

それを無意識的にできるようになって、初めて「自然体」と呼ぶんですよ。

 

と偉そうに書きましたが、彼と出会い、「今まで私が『あなたって本当に他人に興味ないよね』と言われてきたのはこういうことだったのかーー!!!」と衝撃を受けたのは事実。

彼は正直過ぎるだけで、きっと他人に興味のない人は皆こう思っています。

 

相手がつまんない話をするから悪いんじゃない?

こんな自分を面白がってくれる人もいるし、どこかに合う人がいるっしょ!

 

「沈黙が訪れたときに、とりあえず相手に話を振る」というのも、相手に興味があるのではなく、「自分ばかり話過ぎてウザイって思われているかも」という自己防衛からくることがほとんどかと思われます。

 

相手に興味を持つための改善法

ここからは、私が行った訓練について紹介します。改善法としては、大きく2つあります。

 

1:心理ワークで自分自身のことを知る

知っているようで意外と知らないのが、自分自身のこと。

どんなことが好きで、何をされると許せないのか。どんな人間をめざしていて、人生における指針は何か。

もし上記のことをすべて答えられるよ!という人は、ここから先は飛ばして構いません。

 

まったく答えられない場合、心理学系のワークを片っ端から解きましょう。

「自己分析 ツール」で調べると、無料でできるものが結構出てきます。

図書館で本を探すのもよいですね。

 

心理テストのように少ない選択肢に無理やり自分を当てはめるものではなく、なるべく精度の高いものがオススメです。

数をこなしていくうちに「自分にはこんな一面があったのか」と、自分自身に対して興味が湧いてくるはず。

すると、「自分はこうだけど、他の人はどうなんだろう?」と自然と興味を持てるようになります。

 

逆に言えば、他人に興味がない人は自分のことも知らない場合が多いです。

試しに、「アナタの人生観って何?」と聞いてみてください。

 

2:社交場に出て荒治療

続いて、異業種交流会や婚活パーティー、マッチングアプリなど、なんでもよいので、とにかく初対面の人が集まる場所には積極的に出向きましょう。

ここでは、「仕事につなげたい」「恋人がほしい」などの欲は一旦捨てて、とにかく相手から話を引き出すことに耳を傾けてください。

特に男性に“一方的に話したがり野郎”が多いので女性の場合は精神的に疲れますが、そこはグッと我慢。

 

以下、質問例を載せておきます。

 

a)異業種交流会の場合

相手:ウチのビジネスは、業界でもトップのシェアで……

自分:そうなんですね。すみません、私その分野のことってあまり詳しくないので、教えていただけないですか?

   あと、その仕事をやろうと思ったきっかけは何だったんですか?

 

b)婚活パーティーの場合

自分:どんな子がタイプなんですか?

相手:優しい人かな。

自分:〇〇さんにとっての優しさって何ですか?

   例えば、見返りを求めないこととか、あえて厳しくすることとか……

 

 

「そんなこと考えたことなかったなー」などの言葉を引き出せれば上出来です。

私も最初は本当に嫌でしたが、数をこなすうちに自然と会話を掘り下げることができるようになりました。

 

以前と比べて断然人から好感を持ってもらえるようになったし、特に出会いの場ではモテますよ(笑)

初めて「興味を持って話を聞いてくれるから嬉しい」と言われたときは本当に嬉しかったです!

 

まとめ

誰だって、人から認められたい、好かれたいという願望を持っています。

だから、自分の話に食いついてくれる人に好意を抱くのは当然。それは取材でも例外ではありません。

「取材がいつまで経っても下手で、上手くいかない」と悩んでいる人は、身近な友人たちにインタビューするつもりで会話を掘り下げてみてください。

ポイントは、「その人の履歴書を代わりに書けるようになること」。

小手先のテクニックに頼らず、真の「インタビュー取材名人」になれるようにがんばりましょう!

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