『ケイゾク』の終盤〜最終回までをネタバレ!

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1999年に放送されたTBS系ドラマ『ケイゾク』。

『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(2010年)の再放送により再び注目を集めています。

基本的には1話完結の刑事ドラマですが、第8話「さらば!愛しき殺人鬼」から最終話「死の味のキス」までは、ひとつの物語として観ることができます。

序盤とはガラリと変わる雰囲気に注目です。

 

終盤・第8話〜最終話までネタバレ

『ケイゾク』のメインキャラは、東大を主席で卒業したキャリア組・柴田純(中谷美紀)と、元公安で柴田の教育係・真山徹(渡部篤郎)の凸凹コンビ。

ふたりの所属する捜査一課弐係が未解決事件を解決していく物語です。

 

『SPEC』再放送で注目!21年ぶりに『ケイゾク』を鑑賞
6月11日から一挙再放送中のTBSドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(2010年)。 常識では考えられない特殊能力(SPEC)を持つ犯罪者との攻防が描かれる、異色の刑事ドラマです。 このドラマ、同じ堤幸彦...

 

第7話『死を呼ぶ呪いの油絵』で、真相を解明し真犯人を追い詰めた結果、目の前で自殺させてしまった柴田。

「刑事をやっていく自信がなくなった」と退職願を出し、親友の麻衣子(西尾まり)の家に転がり込みます。

 

そして、第8話『さらば!愛しき殺人鬼」は、落ち込む柴田を麻衣子がチャットのオフ会に誘ったことから始まる事件が描かれます。

 

殺人容疑をかけられる柴田

 

誘われるままオフ会に行き、初めてお酒を飲んだ柴田が翌朝目を覚ますと、そこはラブホテル。

隣には、オフ会で意気投合した男の死体が……。

 

麻衣子の助けを得て、柴田は真犯人を自らの手で捕まえる現場から逃走。

警察の追跡から上手く逃れるも、オフ会のメンバーを狙った第2の殺人事件が起きてしまいます。

 

実は、事件の真犯人は親友だったはずの麻衣子。

柴田は涙ながらに真実を明らかにしますが、麻衣子は呆然とした様子で

「どうしてこんなことをしてしまったのかわからない。助けて」

と言い残し、飛び降り自殺を図ってしまうのでした。

 

「麻衣子は犯人じゃない。誰かに操られていた」と確信した柴田は退職願を取り下げ、現場に復帰します。

 

真山の過去、朝倉との因縁

 

第9話「過去は未来に復讐する」では、いよいよ柴田が黒幕・朝倉に迫ります。

麻衣子の恋人で、表向きは爽やかな好青年として描かれてきた朝倉。

しかし、中学生の頃、当時高校生だった真山の妹を仲間たちにレイプさせたという裏の顔を持っていました。

仲間は事件後、一人を除いて全員自殺。

残りの一人・目黒和樹は自殺を図った後、意識不明となりますが、2年前に目を覚ました後に行方不明となりました。

 

証拠不十分で裁きを受けなかった少年グループのリーダー・朝倉を真山はずっと監視してきましたが、逆に朝倉は3年もの間、真山の部屋を盗撮していたことも明らかに。

そんななか、真山は目黒の居場所を突き止めて会いに行きますが、目黒は毒を盛って死亡してしまいます。

早乙女管理官(野口五郎)は、犯人は真山だと断定。特殊捜査班・SWEEPに真山の殺害命令を下します。

 

逃走する真山にかけられた容疑

 

第10話「二つの眼球」からは、真山の幻覚が増え始め、視聴者は置いてけぼりに……。

最終話までに真山がかけられた容疑は時系列順で以下の通り。

 

1)目黒和樹を毒殺

2)警視庁で柴田を背後からナイフで刺す(殺人未遂)

3)同僚の谷口(長江英和)を刺殺←野々村係長(雷竜太)が目撃

4)朝倉を銃殺

 

なかなかの凶悪犯です。

 

当然ながら、真山は無実。

1は朝倉による暗示、2は朝倉に暗示をかけられた谷口による犯行。

3は操られていた谷口が、自らの体にナイフを突き刺したのでした。

4も、朝倉(に顔を変えられた別人)が自ら引き金を引いた結果です。

 

顔を変えるくだりは後述するとして。

では、本物の朝倉は一体誰なのか?

 

野々村係長、大活躍!

 

野々村係長がいつも使っている柿ピー入りの瓶。

この瓶を、早乙女管理官が手にするシーンがあります。

 

最終話「死の味のキス」では、前々から早乙女管理官の言動を不審に思っていた野々村係長が、瓶に付着した指紋を鑑定。

すると、警察庁に保管されている早乙女管理官の指紋とは一致せず、代わりに一致したのは、なんと少年時代の朝倉の指紋でした。

 

「指紋は一度切り落としたみたいだが、時間が経つと元に戻ることを知らなかったようだな!」

 

いつもトボけた野々村係長、キメるときはキメてくれます!!

 

美しいキスシーン

 

SWEEPに撃たれて死んだと思われていた真山。

実はこれはフェイクで、油断した朝倉に発砲し、直接対決を見事制しました。

 

しかし、朝倉に撃たれた柴田が、瀕死の傷を負ってしまいます。

 

意識が朦朧とするなか、

「死ぬ前に、キスというものをしてみたい。真山さん、してみてくれませんか?」と柴田。

 

相棒として少しずつ絆が芽生えてきた二人の、初めて男女としての一面が描かれる貴重なシーンです。

 

真山の妹が生きていれば、柴田と同い年。

真山は柴田に、妹のような感情を抱いていたのではないでしょうか。

 

最後に描かれたキスシーンは、ドラマ史に残る美しさだったと思います。

泣きながらの「頭くせぇ」もよかったですね。

 

まとめ

「え、柴田は死んじゃったの!?」というところで、ドラマは終了。

そして、エンドロールに「映画にケイゾク」(この時点では映画の放映は決まっていない)との予告編が流れます。

今やったら批判されそうな手口ですね(笑)

 

この後、特別編・劇場版を経てケイゾクは完結します。

以下の記事でレビューしています!

 

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