全ビジネスマン必見!「優秀な編集者」の条件って何?

“編集力”を鍛える!
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先日、ライターとして仕事をご一緒したなかで、大変優秀な編集者の方と出会いました。

デキる人と仕事をすると、こんなにもストレスがないとは……!

では、“優秀な編集者”の条件が一体何なのか考えてみると、出版・編集以外のビジネスにも共通する点がたくさんありました。

簡単に自己紹介

何をもって優秀というかは、ズバリ、ライターと編集者との相性もあると思います。

そんなわけで、ざっくり私の性格をご紹介。

  • せっかち
  • プライドが高い
  • 下調べは入念にする方
  • 何事も前倒して進めている
  • ルーズな人の気持ちは理解できない
  • コロコロ言うことが変わる人が嫌い
  • 個人の主観をさも常識のように言われると腹立つ

以上をふまえてご覧ください!

その1:依頼メールが具体的

優秀な人とそうでない人は、最初の依頼メールの時点ですでに違います。

  • 企画書
  • ターゲット
  • 納期
  • ギャランティ

最低限これだけの情報を書いてもらわない限り、仕事を受けるか検討しようにもできません。

企画内容をざっくりとしか教えず、「引き受けてくれるなら詳細お伝えしまーす!」というスタンスだったり、最重要事項である「ギャラ」をぼかしていたり。

特にギャラを伝えない人が本当ーーーーに多い!

最悪の場合、納品されてから金額を提示する人も結構いますね。まあ聞かない方もどうかと思うけど……。

時間は無限ではありません。

5000円のつもりで仕事するのと、3万円のつもりで仕事をするのとでは、時間配分もモチベーションも圧倒的に違うのですよ。

この辺のこと、特に会社員しか経験したことのない人は全くわかっていませんよねぇ……。

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その2:口頭で補足説明

最近では、いきなり電話をかけられることを嫌う人が多いですね。

テレワークが進んでいるので、会社の代表電話にかけてもつながらないこともしばしば。

そのため、仕事上のコミュニケーションがメールで完結することも一般的になっています。

ただ、特にライティングやデザインに携わる仕事の場合、メールだけでわかった気になるのはとても危険。

というかあまり大丈夫だったためしがありません(笑)

優秀な人はそれを知っているから、「お時間あるとき電話で打ち合わせできませんか?」と申し出る。

この辺は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、あとから認識のズレが発覚するよりは電話か、できれば顔を見て話すのが一番手っ取り早いと思います。

忘れてはいけない大事なことや客観的事実はメールで、ニュアンスなど主観的な情報を伝えたい場合は電話で。これオススメです。

その3:レスポンスが早い

「仕事ができる人はレスポンスが早い」。これは通説ですが、一体なぜなのか。

理由はいくつかあるのでしょうが、そのひとつに「人から信頼されやすい」という点が挙げられると思います。

いつメールしても、返事が一週間くらいかかる人っていますよね。

「忙しいのかな」「あまりメールする習慣がない人なのかも」

でも、次第に頭にはこんな言葉が思い浮かびませんか?

「この人にとって、自分は後回しにされる存在なんだ」。

こんなんじゃ、信頼関係なんてとても結べません。

人に頼みたいことがある場合や急を要する場合、絶対にこの人には連絡しないですよね?

でも、真に優秀な人は、仕事もプライベートも上下関係も問わず、すぐに返事がきます。

まるでその人にとって、自分が一番のクライアントであるかのように。

「この人のためならがんばっちゃうぞー!」という気持ちにさせるのが上手です。

だからその人のまわりには、つねに人や仕事が絶えないのではないでしょうか。

レスポンス実例

私とその編集の方との、実際にあったやり取りです。

私:日曜夜に原稿納品

編集:月曜の朝イチで返信。

ありがとうございます。午前中は会議が続いているので少し遅れるかもしれませんが、拝見してご連絡しますね。

夕方18時に連絡がくる。

おまたせしてすみません。確認しました。(以下、感想と指摘)

どうです?このスムーズな運び。まず全然待たせてないよ!!

圧倒的多数の人は、18時の時点で受領連絡と原稿への指摘を同時にするんじゃないでしょうか。

レスポンスが遅い人だと、それが1〜2週間後になったり全く返信しなかったり……。

その4:ほめてくれる

原稿のよい部分を具体的にほめてくれるとモチベーションが上がりますよね。

あまり白々しいと逆効果になることもありますが、それでも口に出すことのほうが重要ではないでしょうか。

私もあまり得意ではありませんが、一緒に仕事をする人のよい部分を見つけて、素直に言葉にすることを心がけています。

その5:修正の指示が的確

自分の好みやそのときの気分ではなく、企画に基づき、的確な指示を出せるのも優秀な編集者の特徴。

赤字を入れときゃ仕事をした気になっている三流編集者とはワケが違います。

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的確な指示とは、①事前説明との相違点がないこと、②説得力があること、③容易に理解できること。

特に③、自分の伝えたいことを相手に理解してもらうためには、相応の時間をかけなくてはなりません。

そして、時間をかけたであろう指示書やメールの文面は、相手にしっかり伝わります。

メールで一言、「ココ違うから直しといて〜」と言われるよりはるかに好感がもてるし、気持ちよく修正作業に取り掛かれます。

【第9回】ライターに書き直しを依頼するには?
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まとめ

上で挙げた5つは、実は特別なことではありませんが、すべて揃っている人はなかなかお目にかかれません。

久々に優秀な方と出会い、気持ちよく仕事ができそう!と尊敬の念を抱く一方、身が引き締まる思いです。

「この人とまた仕事がしたい」と感じてもらえるように、日々精進していくつもりです!