【最終発表】2020年冬ドラマ満足度ランキング

ドラマ
スポンサーリンク

新型コロナウイルスによる混乱が続くなか、2020年のスタートを飾った冬ドラマが最終回を迎えました。

まさか始まったころは、世間がこんな風になるなんて予想もしていませんでした。

中間発表は以下の記事で紹介していますが、最終話を迎えてランキングを更新しています。

 

【中間発表】独断と偏見による2020年冬ドラマ評
いまいちパッとしない冬ドラマ 2020年の幕開けを飾った冬ドラマも、早くも中盤戦。 今クールが始まる前から、「医療モノ6本」という偏りに不安の声が集まっていましたが……的中しましたね。 火10ドラマ『恋は続くよどこまでも』は医療モノなんだろ

あくまで個人の見解です!

 

個人的満足度ランキング【1〜9位】

1位 コタキ兄弟と四苦八苦(テレビ東京系)

2位 恋は続くよどこまでも(TBS系)

3位 知らなくていいコト(日本テレビ系)

4位 テセウスの船(TBS系)

5位 トップナイフ(日本テレビ系)

6位 シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。(日本テレビ系)

7位 10の秘密(フジテレビ系) 

8位 パパがも一度恋をした(フジテレビ系)

9位 絶対零度〜未然犯罪捜査官〜(フジテレビ系)

 

正直、5位以下は無理やり順位をつけたので、大差はないです。

もっと言うと、1位以外もそんなに大差ないかもしれない。

それでは総評です。

 

佐藤健と柄本佑が話題をさらった3ヶ月

中盤の感想から変わらず、やはりあまりパッとしなかった冬ドラマ。

しかし、『恋つづ』の佐藤健、『知らなくていいコト』の柄本佑という、結構なキャリアがある二人が話題をかっさらっていきましたね。

特に、佐藤健氏の人気はエライことになっている模様。

確かに、アップに耐えうる顔面偏差値の高さをこれでもか、というくらい発揮していましたねぇ……。

柄本佑氏の色気には前々から注目していたのですが、ついに見つかってしまった!という印象。

 

「ツンデレ」「ピンチのときにはどこにでも駆けつける」など、どちらも“女性の理想を叶えた王子様”を体現していたと思います。

こんなヤツいないだろ、と突っ込んだ人も多かったことでしょう。

 

コメディーの成功の分かれ道はどこにある?

今期のコメディー作品といえば、ド直球のラブコメが話題になった『恋は続くよどこまでも』と、亡くなった美人妻がおっさんの姿になって蘇るというトンデモ設定の『パパがも一度恋をした』の2作品。

どちらも、右肩上がりに評価が上がっていった印象です。

ここまで振り切った作風のものって、近年は少なくなっていますね。

最近だと、『ルパンの娘』(2019年夏)、『今日から俺は!!』(2018年冬)くらいでしょうか。

中途半端に笑いを取りにくると視聴者に対する「媚び」と映り、敬遠されるけれど、振り切ったものは歓迎される傾向にあると思います。

 

ただ、個人的に『パパがも一度恋をした』は回を追うごとにしんどくなっていったので、現代人には「勢い」以外に、「ファンタジー」と「リアル」のバランスが重要なのかな、とも感じました。

例えば、『ルパンの娘』で登場した犯罪の手口が、実際に起きた詐欺事件を題材にしていたような感じ。

『恋つづ』も、舞台が病院である必要性はまったくなかったので、視聴者が感情移入しやすい普通の会社員設定にするか、「医療」の部分をもう少しちゃんと描いたほうがよかったのかもしれません。

 

ドラマの評価を結論づける「最終話」

昔からよく言われる、「ドラマの最終回はつまらないことが多い」というこの言葉。

それまでの評価がどれだけ高くても、最終回ですべて台無しになるケースはこれまで多々見てきました。

 

中盤まで、本当に楽しく観ていた『テセウスの船』。

現代→過去→現代→過去、、となったあたりから若干ついていけなくなったのですが、あの最終回……。多くを語るのはやめにしましょう。

 

そんななか、有終の美を飾った『コタキ兄弟と四苦八苦』。

間違いなく今期ナンバーワンドラマでした!

以下の記事でも書きましたが、やはり今回も出ました、野木亜紀子節のLGBT論。

 

昨今の若者に伝えたい、テレビドラマ5つの魅力【前編】
テレビドラマを観る理由 インターネットやYouTubeなどの普及に伴い、若者を中心にテレビを持たない人が増えています。 私が子どもの頃は娯楽=テレビで、学校での話題はもっぱら前日のテレビ番組のこと。テレビを観る習慣がない子は軽く疎外感を感じ

さっちゃん(芳根京子)の別れた彼女が喫茶店にやってきた第11話。兄・一路(古舘寛治)によるデリカシーのない発言を通して「世間の無理解」を浮き彫りにし、最後では「あなたが、あなたたちが、あなたとして生きていくことを、俺は祝福する!」という全力のエール。

 

そして、序盤から張り巡らされてきたさまざまな伏線を回収し、最高の形で迎えた最終話。

自分たちの妹であることは最後まで話さずじまいだったけれど、「きょうだい」という関係を超えた「人と人」としてのつながりが感じられて、心にじんわりくる温かな展開となりましたね。

謎を残した結末もお見事。これは続編も期待したいです!

 

ドラマ界は新たなステージへ進むのか?

「安定した視聴率を見込める」とされていた医療ドラマが、ことごとく不発に終わった今クール。

さらに、ついに芸能界からも新型コロナウイルスの感染者が出た今、従来どおりに撮影を続けるのは無理があるでしょう。

世間では「コロナのお陰で働き方改革が進んだ」という皮肉も出るなか、テレビ界も改革を迫られそうです。

 

2020年春ドラマは、大注目の『半沢直樹』ほか、『ハケンの品格』、『SUITS2』、『BG〜身辺警護人〜』、『家政婦のミタゾノ』など、人気作の続編が目白押し。

エキストラの募集を中止するなど、撮影現場では混乱が続いているようですが、果たして無事放送されるのでしょうか?

明るい話題が少なくなっている今だからこそ、見守りたいと思います。