今季No.1!!『おじさんはカワイイものがお好き。』の優しい世界観

ドラマ
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読売テレビ・日本テレビ系列で放送中の木曜深夜ドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』。

独身バツイチの小路三貴(43歳)は、容姿端麗、仕事ができて部下からも慕われる“イケオジ”。

しかし彼には誰にも言えない秘密が……

それは、「カワイイものが好きすぎる」という、ダンディな見た目からは想像もつかないギャップだった!

推しキャラ「パグ太郎」を愛でる小路さんの日常を、個性豊かなキャラクターとともにほっこり描くハートフルコメディ。

 

いじらしいおじさんたちから目が離せない、今季No.1の良作です!

 

「同志」との出会い

小路さん(眞島秀和)が子どものころから愛してやまないパグ太郎。

しかし、思春期にゲームセンターでパグ太郎をゲットして大喜びをしているところを女子生徒に笑われてしまった小路さん。

以来その件がトラウマとなり、“推し”のことはひた隠しにして生きてきました。

 

そんなときに出会ったのが、「中目黒で踊ってそうなダンサー」こと、デザイナーの河合ケンタ(今井翼)。

実は彼も、そのイカつい風貌に似合わず、カワイイもの好きな「同志」だったのです。

 

初めてカワイイもの好きを語り合える人と出会えた小路さん。

好きなものを好きと言える喜び、それを受け入れてくれる仲間、心の傷を見せあえる信頼関係……。

これまで抑え込まれてきた小路さんの自我がどのように解放されていくのかが見ものです。

 

職場では嫌味だけど実はネコ好きの鳴戸渡(桐山漣)と、少女漫画家を目指す甥の真純(藤原大祐)がどう絡んでくるのかも楽しみですね。

 

「自分の好きなものを『別に』と言われるのは、俺だったら傷つく」

8月20日放送の第2話で、とっても素敵だなと思うシーンがありました。

休日にファンシーショップへ買い物に出かけた小路さんとケンタ。

帰りにネコカフェに立ち寄ると、そこには鳴戸が。

 

鳴戸はネコじゃらしを片手に夜な夜な野良猫を探すほどのネコ好きですが、残念ながらあまり寄り付いてもらえません。

一方、小路さんは何もしていないのに、とてもネコに懐かれています。「ネコにも優しい人がわかるんですね」とケンタ。

 

鳴戸から「ネコ好きなんですか?」と聞かれた小路さんは、「いや、別に。」と反射的に答えます。

しかし、その後すぐさま反省。

 

 

今のはダメだ……。自分の好きなものを「別に」と言われるのは、俺なら傷つく

 

「申し訳ない。あまり身近に触れ合ったことがないだけだ」と訂正します。

 

「ネコなんて全然興味ないよ」と言ったわけではないのだから、セーフじゃない?

と一瞬思いましたが、この気遣いと優しさが小路さんの魅力。

 

自分の好きなものを否定されることの苦しさを誰よりも知っているから、他人にも優しくなれるんですね!

 

相手の好きなもの、否定していませんか?

他人の好きなものを否定するって、最低の行為だなと思います。

それは、人格否定にも等しいもの。

 

例えば、私が言われたことのあるやつだと……

●好きなお笑い芸人…「えー、私はその人たちのネタ飽きた」

→私に笑いのセンスがないってこと?

 

●好きな音楽…「俺はその曲ダメなんだよね」

→いや、アンタの好みは今聞いてないけど……

 

●カッコいいと思う男性芸能人…「へー…(どこがいいのか)わかんない」

→B専だって言いたいのかな?

 

それほど好きではなくても良い気分はしないのに、大好きなものを否定されたら、胸をえぐられるほど傷つくんですよ。

こういうことを書くと、「だって私は良いと思わないんだからしょうがないじゃん!」と言う人が必ず出てくるのですが、それは他人に興味がない印。

話を合わせるんじゃなくて、「どこが好きなの?」「なんで好きなの?」って聞くだけでも相手にとっては嬉しいものだし、あなたの好きなものもきっと喜んで聞いてくれると思いますよ。

「他人に興味がない人」がしている盛大な勘違い
「他人に興味をもつ」 この言葉の本当の意味を理解している人は、この世にどれだけいるでしょうか?   他人に興味のない人は、自分でそれを自覚しつつも、「でも別にこのままでよくな〜い?www」「こんな自分でも愛してくれる人がいるっしょ!」と思っ...

 

誰も傷つけない優しい世界観

深夜ドラマにも関わらず、Twitterでは「おじカワ」が2週連続トレンド1位なのだとか。

近年、好きなお笑い芸能人ランキングでは仲良しコンビのサンドウィッチマンや博多華丸・大吉が上位だったり、「乗り突っ込まない」ぺこぱが支持されたりと、人を傷つけないお笑いが好まれていますよね。

ドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』も、そんな優しさで包まれています。

生きづらさを感じる人が多いこの時代、笑って泣けて、踏み出す勇気を与えてくれるオススメ作品です。