『ケイゾク』中盤は『SPEC』への伏線?【ネタバレ】

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中谷美紀・渡部篤郎出演のTBS系ドラマ『ケイゾク』(1999年)。

再放送はやりそうにないので、DVDを借りて視聴しています。

 

『SPEC』再放送で注目!21年ぶりに『ケイゾク』を鑑賞
6月11日から一挙再放送中のTBSドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(2010年)。常識では考えられない特殊能力(SPEC)を持つ犯罪者との攻防が描かれる、異色の刑事ドラマです。このドラマ、同じ堤幸...

 

今回は前回の続き。

序盤の1〜3話では1話完結型のミステリー(ツッコミどころ多数)ですが、中盤から徐々に快楽殺人犯「朝倉」との対決に向けた伏線が描かれていきます。

これは、10年後の世界として描かれる続編『SPEC』にもつながる描写。

放送当時は意味がわかりませんでしたが、今観ると「なるほどねー」と納得?します。

 

それでは張り切ってどうぞー。

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

第5話「未来が見える男」

タイトルだけで、「ラミパスラミパス……」の冷泉(田中哲司)を思い浮かべてしまう人も多いはず。

 

この回は、透視が使える霊能力者として、鷺沼聖(大沢樹生)が登場します。

テレビ番組の生放送中に人が殺されることを予言した鷺沼は、現場のビルに到着するやいなや気絶。

カメラマンやレポーターが下の階に行くと、そこには本当に撲殺された遺体がありました。

 

殺されていたのはスーパーの店員・青井義朗。

柴田(中谷美紀)は鷺沼が犯人ではないかと疑いますが、鷺沼には気絶して倒れていた間もずっとカメラで撮られていたという完璧なアリバイがあったのです。

 

事件のトリック

鷺沼は青井に電話して窓の外に顔を出させ、上の階から紐をたらしたスパナで攻撃→殺害。

アリバイトリックは、途中であらかじめ録画していた映像とすり替える……というお粗末なものでした。

 

バレバレだろう!

その前に、通話記録調べれば?

 

という意見はさておき。

 

柴田の台詞「自称超能力者がインチキをするから、本物の超能力者が市民権を得られないんじゃないでしょうか」も、『SPEC』鑑賞後に聞くと意味深に響きます。

 

超能力を信じる柴田と、絶対に信じない真山(渡部篤郎)との対比が面白かったですが、ラストでは鷺沼は本物の超能力者であると示唆される描写がありました。

 

柴田:青井さんの居場所、どうやって分かったんですか?

鷺沼:それぐらいわかる、僕は本当の超能力者だから。

 

犯行を行った動機も、自分の能力を世間に認めさせるため。

鷺沼は8年前にも霊能力者としてブレイクしましたが、テレビ局からヤラセを強要された挙げ句、インチキ霊能力者とのレッテルを貼られたことを恨んでいたのでした。

 

第6話「史上最悪の爆弾魔」

定年間近の壺坂(泉谷しげる)が捜査一課弐係を訪ねてきます。

時効成立間近の事件を、退職前にどうしても解決したいと。

それは、中学校教師・森田宛てに贈られた卒業生からの小包に、爆弾が仕込まれていたというもの。

一人暮らしの森田は事務員の赤羽さくら(宮崎美子)に、そのステーキ入り小包を譲ります。

婚約者と一緒に食べようと思っていた赤羽が買い物に出た矢先、小包は爆発。婚約者の富川が爆発に巻き込まれて亡くなってしまいました。

 

事件の真相

宮崎美子が若い!登場した時点でわかってしまう通り、真犯人は彼女。

化学教師を脅して爆弾を作らせ、被害者のふりをして婚約者を殺害します。

理由は、婚約者だと思っていた彼には内縁の妻がいて、しかも自分が彼の子を中絶したのと同じ日に、内縁の妻が子どもを出産していたことがわかったから。

 

森田が自分に小包をくれることも計算済みです。

 

・お菓子だとその場で配られてしまう可能性がある

・お酒など、保存のきくものだと送り主に返されてしまう可能性がある

・生モノならその心配はない

・これまでも、何度か職員室でそういう贈り物をもらったことがあった

・小包をもらえなかったときのことを考えて、「職員室に送った小包」と「爆弾入りの小包」を別に用意していた

 

これまでと比べると、ツッコミどころは少ない気がしますね。

逆に物足りなくなってきました!

 

動き出すもうひとつの事件

この回から、朝倉が本格的に怪しい動きを見せてきます。

朝倉が柴田の情報をインターネット上で集めていたことが、柴田の友人で朝倉の恋人である麻衣子(西尾まり)にバレてしまいます。

「どういうこと?」を詰め寄る麻衣子の額を、指で小突く朝倉。

気を失ってしまった麻衣子の脳裏に浮かんだのは、朝倉と抱き合いながら麻衣子の方を見てあざ笑う、柴田の姿でした。

 

『SPEC』の地居(城田優)のように、記憶の書き換えを行った??

―そしてこの出来事が、怒涛の展開を見せる第8話への重要な布石となります。

 

まとめ

中盤5・6話あたりから、徐々にそれまでとは違った展開を見せ始める『ケイゾク』。

トリックは穴だらけだし、犯人役以外が小物(失礼)で開始早々犯人がわかってしまうのが刑事ドラマとしての欠点ですが、そこを楽しむ作品ではないことは明らかです。

ビデオテープやガラケー、分厚いパソコンなど、小道具に時代が見えるのも面白いですね。

 

そして、物語はいよいよ終盤へ。

朝倉との本当の戦いが幕を開けようとしています。

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