2019年は、ワイドショーでよく取り上げられた社会問題を中心に取材・執筆しました。
しかし色んなことがありましたね。
心に闇を抱える人たち
まずは、新年早々に公開されたこちらの記事。
「縁切り死」とは、あえて所持品を持たず、自分の身元をわからないようにして自殺するという死に方。
自殺者は無気力状態であることが多く、精神疾患が隠れていることもあるのだそうです。
ゴミ屋敷の問題も、生活環境や栄養状態の悪化を改善しようという気力を失い、周囲に助けを求めない「セルフネグレクト」が原因の一旦であると指摘されていますね。
この記事では、アパートの一室がゴミ部屋になった場合の貸主の対処法について紹介しています。
借主側の権利のほうが強いので、強制退去させることは簡単ではありません。
しかし、無理やり追い出したとして、転居先でも同じ悲劇が繰り返されることは想像に難くないでしょう。
貸主や近隣住民にとっては迷惑極まりない話ですが、臭いものに蓋をしていては根本的解決は望めません。
福祉サービスなどを活用した精神的なケアが求められるでしょう。
凶悪化したドライバー問題と加害者心理
アクセルとブレーキの踏み間違いにより、自動車が暴走するという痛ましい事故。
高齢者が圧倒的に多いのでしょうが、若いドライバーでもその危険がないわけではありません。
「停車する直前までアクセルペダルに右足が乗っている状態」にある人はお気をつけください。
また、ある意味2019年を代表するフレーズが、「あおり運転」ではないでしょうか。
なかでも、連日のように報道されたのが、2019年8月に起きた常磐自動車道のあおり運転殴打事件。
もちろん暴力はいけないことですが、加害者の暴力性を強調するなど、とにかくワイドショー的に報道されているのがすごく気になりました(どの事件にも言えることだけど)。
加害者男性と、同乗の女性が出会い系サイトで知り合ったとか事件に関係ありますかね?
行動にうつすかどうかは別にして、運転中にイライラしたことが無い人ってそんなにいないと思います。
この記事でも書いていますが、加害者は普段「ごく普通の人」だと、どの事件でも昔からよく言われています。
日常的に抑圧された感情が外に放出されるかどうかって、本当にちょっとしたきっかけなのではないでしょうか。
「アイツは異常だから」で片付けるのはなく、一人ひとりがもっと本質的な問題に目を向ける必要性があると強く感じました。
食の安全と客のモラル
最後は飲食について。
「食品ロス」を減らす一つの手段として、賞味期限切れ商品の販売を手がける団体の代表者様にお話を伺いました。
私も結構神経質なタチなので、賞味期限が切れると捨てていましたね。
この取材をして以来、そこまで気にしないようになりました。
飲食店に対する、マナーの悪い客も問題になりましたね。
北弁護士が指摘していたのは、「飲食店に対して、すごく下に見ている人が多い」。
“お客様は神様だ!”ではないですが、これだけ数が多く、当たり前のように高品質なサービスが提供されていると、そのありがたみを理解できない人もいるのかもしれません。
飲食店に限らず、ドタキャンは相手の時間やお金を奪う行為であることを自覚した方がよいだろう。早めに連絡すればほかの客を案内することもできるので、キャンセルの場合には速やかに行動しよう。
文末に記したこの言葉は、切に感じていることです。
時間は限りある生命そのもの。それを無下にできる権利など誰にもありません。
当たり前のサービスを提供してくれている飲食店に、もう少し敬意を払いたいですね。