職場で自分の悪口が聞こえてきた場合、どう対応する?

活動報告
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あなたの職場に、仕事中、本人に聞こえるように悪口を言う人はいるでしょうか?

仕事中に「悪口」が聞こえてくるだけでも嫌なのに、もしも自分がそのターゲットになってしまったら……。

毎朝、家を出るのも憂鬱。相手が今話している内容は自分の悪口なのかどうかが気になり、仕事に集中できなくなってしまうことでしょう。

 

あまり無い経験ではありますが、つい先日、初めて遭遇しましたよ。

 

率直な感想としては、「コイツ、ヒマ人か」。

とはいえ、私も人間なのでやはり腹は立ちます。

そこで、職場で悪口を言うタイプの人間に遭遇した場合の対処法について考えてみました。

 

対処前の大前提

悪口の撃退法を考えたとき思い出したのは、過去に執筆した以下の記事です。

 

公共の場で騒いでいる子どもを注意する極意
公共の場で騒いでいる子どもがいた場合、直接注意したりせず、我慢したりその場を立ち去ったりする人が大半だろうが、円満に解決する方法は無いものだろうか。「店を走り回る子どもを叱らない親って…」という記事を教えて!gooウォッチで公開したところ、...

 

 

相手に聞こえるように悪口を言ってくるような精神的に幼い奴への対策など、公共の場で騒ぐ子どもと同じで十分です。

まずは思いっきり見下して、心を落ち着かせましょう。

 

さて、ここで押さえておきたい大原則は3つ。

 

①自分がその行動を「選択」していることを認識する

②アイ・メッセージを使う

③最初のうちは軽いトーンで伝える

 

ひとつずつ解説します。

 

自分がその行動を「選択」していることを認識する

基本的に、自分がコントロールできるのは自分だけ。相手の行動をコントロールすることはできません。

「悪口を言うのやめてください」と言ったところで、大人しく止めてくれれば万々歳ですが、逆上する可能性もあり、かえって状況が悪化する場合も。

相手がこちらの期待通りの反応をするかどうかは、言ってみないとわからないのです。

 

そのとき大事なのは、どんな結果であれ、自分が選択した結果であると腹をくくること。

「こんなはずじゃなかったのに……」「この人が悪口なんて言わなきゃ私は平穏に過ごせるのに」と思ったところで何も変わりません。

 

無視することを選択したのも「あなた」、相手に伝えることを選択したのも「あなた」。

 

どちらを選択しても、何も変わらないかもしれないし、もっと酷くなるかもしれない。

それでも、現状を変えることができるのは「あなた」しかいないのです。

 

アイ・メッセージを使う

「私」を主語にした言葉を「アイ・メッセージ」、

「あなた」を主語にした言葉を「ユー・メッセージ」といいます。

 

「悪口を言われると、(私は)悲しい気持ちになります」はアイ・メッセージ、

「(あなたは)どうして悪口を言うんですか!」「仕事中に悪口を言うなんて良識無いですね」はユー・メッセージ。

 

前者は自分の感情を話しているだけですが、

後者は相手を責めているように聞こえませんか?

言われた側は、どうしても反発しやすくなりますね。

 

身近なところで例を出すと、夫婦喧嘩や子育ての多くは「ユー・メッセージ」が使われています。

 

妻:食器片付けてって言ったのに(あなたは)どうして片付けてないのよ!

夫:うるさいな!どうして(お前は)いつもそんなにガミガミ言うんだよ!

 

てな具合に。

妻は「自分の家事が楽になるように、夫をコントロールしたい」

夫は「自分の至らない点も優しく見守ってくれる妻であってほしい」

という思惑が感じ取れてしまいます。

 

子育て中の「宿題やったの?」「おもちゃを片付けなさい!」もそうですね。

 

しかし、同じ場面でも、アイ・メッセージを使うと次のようになります。

 

妻:食器を放置しておくと汚れが取れにくくなるから、(私は)食べた後はすぐに片付けてくれると嬉しいな。

夫:そっか。でも、(僕は)食べた後はゆっくりしたいんだよね。

 

互いに自分の気持ちを話しているだけですが、少なくとも「相手を自分の期待通りにコントロールしよう」という意図は感じられないので、聞き入れてもらいやすいと思います。

建設的な議論に発展しやすく、折衷案も生まれやすいのではないでしょうか。

 

話し合いの場では「アイ・メッセージ」。コレ鉄則です。

 

最初のうちは軽いトーンで伝える

職場で自分の悪口が聞こえてきた場合、丸く収めるには

 

「すみませ〜ん、私なんかやっちゃいましたぁ〜?」

「もしかして私のこと話してます?」

 

と明るく、なんでもないテンションで声をかけるのが、大人の対応としてはおそらくベストです。

業務上のことで知らないうちに何か迷惑をかけていたとしたら、直接話すことで改善されることもあるでしょう。

 

でも、直接本人に注意すればいいところを、わざわざ聞こえるように悪口を言ってくる時点でその人は小心者確定。

おそらく何回かコレを続ければ黙るでしょう。

聞こえる悪口から、本人不在の悪口に切り替わるだけかもしれませんが、自分の居ないところであれば好きにさせておけばよいのです。

 

しかし、軽いトーンで伝えるのは、あくまで「最初のうちは」。

悪口を止めない場合やエスカレートした場合、上司に相談するなど然るべき対応を取ってください。

場合によってはキレたり、「いい加減にしいや?」と凄んだりしても構わないと思います。

 

事を荒立てたくないという気持ちはわかりますが、仕事中に悪口が聞こえてくるなど一種の業務妨害ですので、ひとりで我慢する必要はありません。

聞こえるように悪口を言われる=下に見られているということなので、舐められないようにするだけでも効果はあると思いますよ。

 

徹底的に無視する

ここまで偉そうに語りましたが、私が選択したのはコチラです。

なぜなら、残りほんの数週間の付き合いだとあらかじめわかっていたから。

 

相当イヤでしたが、「コイツと同じ土俵には絶対立つもんか」という気持ちで己を奮い立たせました。

気持ちが暗く沈みすぎないために、同僚と笑顔で雑談して、「全然気にしてませんけど」とアピール。

もちろん、同僚に悪口を吹き込むような真似もしていません。完全無視です。

 

というか途中から「可哀想な人だな」という境地に達しました。

精神的に成熟した人や、幸せな人なら絶対に取らない行動をしているので、よほど私生活が上手くいっていないのかな?とか、職場でマウント取る以外居場所ないんだろうな……と。

 

「私がどれだけ自分の感情をコントロールできるかを、神様が試しているに違いない……!」と捉えるのもアリですね。

 

まとめ

悪口を言う奴の厄介なところって、誰が見ても「悪口」とわかるようなことを言わないグレーな点にあるんですよね。

奴らは議論をすり替えたり、「あなたのためを思って」と言い逃れたりするのが抜群に上手かったりします。

「ブス」とか「ダサいしキモい」とか、仕事に関係ないところで人格否定してくるような奴のほうが、むしろ対処は簡単なんです。

 

でも、他人にどう思われようが、自分が不快に感じたのならその感覚を信じましょう。

その上で、自分がベストだと思う行動を選択してください。

 

人に嫌われたり人と争ったりすることは勇気のいることですが、例え結果が上手くいかなくても、「自分の思っていることを伝えられた」という実績は手に入ります。

どうしても居づらくなったら、そんな民度の低い人間がいる職場は辞めてしまえ!

 

あなたにとって居心地よく過ごせる職場を自らの力で手に入れられるように、陰ながら応援しています。