「ライターにとってnoteで自分の意見を発信することは、今の時代必須である」
と友人ライターに聞いて以来、たまに読むようになりました。
noteは、ライターやデザイナーなど、さまざまなクリエイターが発信する場所。
文章や作品を公開してファンを作ったり、有料コンテンツを設置しておこづかい稼ぎをしたりできます。
デザインも読みやすいし、同業者の意見を見ていると参考になることが多いです。
ただ、記事一覧を見ていると、思わずクリックしたくなるタイトルと、素通りするタイトルの差は歴然ですね。
飛ばされる可能性が圧倒的に高いのは、「私が〇〇した理由」で始まるタイトルです。
承認欲求が隠しきれないダメタイトル
クリックされない可能性が高い記事タイトル、例えば以下のようなものです。
・私が熱海を好きな理由 ・私がnoteを書く理由 ・ブログを書くために、ぼくが大切にしていること ・私の好きなもの
これ、本当にメチャメチャ多いのですが……
どうでもいいわ!!!!!
の一言に尽きます。
そりゃね、好きな有名人だったらなんでも知りたいでしょうよ。
「私の好きな食べ物」でも「私の休日の過ごし方」でも。
でも、圧倒的多数の知らない人に向けて発信しているわけでしょ?
単なる友人でも興味ないのに、全然知らん人の頭の中を知りたい、という人はかなりの少数派なのではないでしょうか。
例えば、セールスマンがアポなしで自宅にやってきたとするじゃないですか。
ここで出迎える人は、単なるヒマ人か、「何かお得な商品があるなら知りたい」と思っている人ですよね。
そのセールスマンが、「いい商品ありますよ〜」ではなく、「自分がセールスマンになった理由」を延々と語りだしたらどう思いますか?
いや、聞いてないし。。。
と誰でも思いますよね。
認めてほしい、自分のことを知ってほしいという欲求は誰でも持っています。
ただ、それが全面に出過ぎると単なる押しつけ。
見た人の心は離れていくので気をつけましょう。
本文でも同じことが言える
承認欲求が強い人は、タイトルだけでなく、本文を読んでもすぐわかりますね。
主語に「私は〜」「筆者は〜」が多すぎる。
あなたに伝えたいことがあるのなら、悪いこと言わないので控えめにしておきましょう。
半分以上は削れるはずです。
ただし、例外もある
「私が〇〇した理由」で始まる記事でも、成功しているなと感じることもありますね。
例えば以下。
・実績ゼロの私が5ヶ月で10万PVを達成した方法 ・通算50人にフラれ続けた僕に彼女ができた理由 ・デブの私が3ヶ月で−10kgのダイエットに成功した理由
実際に、通販広告などでよく使われる手法ですが、「胡散臭いな〜」と思いつつ、読んでしまう人も多いのでは?
「具体性」、「数字」、「共感性」。
これらの要素が組み合わさると、「私は」で始まるタイトルも、なかなか魅力的に映ります。
具体性と数字はあえて説明するまでもありませんが、「共感性」とは何か?
それは、「この人が成功したのなら、私にもできるかも」と思わせる力。
だって、人生モテモテ君が教える「恋人をつくる方法」よりも、全くモテないブサイク君のほうが親近感もあるし説得力がありますからね。
読者の興味を引くタイトルに書き換えてみよう!
先程の例を書き換えて見ましょう。
例1:私が熱海を好きな理由
→熱海を好きな理由が「食べ物がおいしい」の場合……
年間30回熱海に訪れてわかった!今食べるべきイチオシグルメ
など。グルメの部分を「入浴スポット」「絶景スポット」に置き換えてもよいですね。
例2:ブログを書くために、ぼくが大切にしていること
→「インプットを大切にしている」場合……
ブログの更新が止まったときに試したい、効果的なインプット術
など。
例3:私の好きなもの
→これはなかなか論外ですが、実際にいました(笑)
「何が好きなのか」、「どうして好きなのか」、「何を伝えたいのか」を明確にするところから始めましょう。
歴史好きだとしたら、
コロナ時代に役立つ、偉人たちの名言
とか?
まとめ
タイトルは記事の「顔」。
正直、プロのライターでも苦手としている人は多いです。
私も、タイトルづくりに自信がある!!とはとても言えません。
しかし、ここでつまづくと、どんなによい内容を書いていたとしても読んでもらえません。
自分語りにならないためには、読者にとって有益な情報はどの部分だろう?と探してみてください。