新型コロナウイルス感染拡大により放送延期となった新ドラマに代わり、6日間にわたって再放送された『仁-JIN-』。
言わずと知れた大人気医療ドラマです。
特に、江戸時代に流行したコロリ(コレラ)と闘う姿に、今の日本の現状を重ね合わせた人は多かったようです。
以前執筆したこちらの記事でも人気だった、幕末の偉人・坂本龍馬や勝海舟も大活躍。
本当に最高のドラマでした!
名作ドラマの再放送はステイ・ホームの強い味方ですが、大人の事情もあり、毎回似たような作品が並ぶのは致し方ないところ。
そこで、ドラマファンが過去のオススメ作品を紹介します。
天皇の料理番(2015年)TBS系
『恋は続くよどこまでも』の魔王役が当たった佐藤健主演。
「TBSテレビ60周年特別企画」として放送された超大作です。
何をしても長続きしない青年が西洋料理に出会い、宮内省の総料理長を務めるまでの半生を描いています。
役作りのため、減量をして大病を患う兄役を熱演した鈴木亮平に涙しました。
後半は「お国のため」「お上のため」といった、明治・昭和時代特有の価値観を含む台詞が多いため、日本政府に対して鬱憤が溜まっている人にとっては若干のアレルギー反応があるかも?
とはいえ、それらを吹き飛ばす作品のクオリティや配役の妙、思わずよだれを飲み込む料理シーンなど、見どころ満載。
2010年代を代表する名作ドラマだと思います。
リーガル・ハイ(2012年)フジテレビ系
4月ドラマ最大の目玉であった『半沢直樹』。
放送開始を待ち望む人は、堺雅人の真骨頂が発揮されている『リーガル・ハイ』を鑑賞してはいかが?
裁判で無敗を誇るが金に汚く女に弱く、偏屈な弁護士・古美門研介。
新垣結衣演じる真面目で正義感の強い弁護士・黛真知子とのコミカルな掛け合いが見どころ。
「どこで息継ぎしているんだろう?」と思わずにはいられない長台詞と屁理屈にスカッとできそうです。
特にイチオシは、汚染物質を垂れ流す大手企業を相手取った裁判を描いた、第一シリーズの最終回前の第9話。
「ドラマ史に残る」と絶賛された長台詞に注目してみて。
ブラックユーモアの効いた演出や「正義とは何か」を考えさせるメッセージなど、この混沌とした時代にこそ見直したい作品です。
ロング・ラブレター〜漂流教室〜(2002年)フジテレビ系
楳図かずおの漫画『漂流教室』原作。設定が大幅に変更されたことでも話題となりました。
浅海(窪塚洋介)が務める高校に、偶然訪れた花屋の三崎(常盤貴子)。
帰ろうとした矢先に大地震が発生し、高校は異次元へとタイムスリップしてしまいます。
眼の前に広がる、荒涼とした砂漠同然の世界。
そこは、未来の日本の姿だったのです。
閉ざされた空間、命の重み、生きる意味などを問いかける、今の時世にピッタリのドラマ。
高校生役を演じる山田孝之のピュアな演技も必見です。
この頃は、将来全裸監督になるなんて思いもしなかった……。
MR.BRAIN(2009年)TBS系
なぜか最近無性に観たくなった脳科学ドラマ。
『仁-JIN-』で橘咲役を演じた綾瀬はるかが、主人公の助手を好演しています。
やっぱり彼女は助演のほうが光る気がする。
木村拓哉演じる脳科学者が難事件を解決するという本格ミステリーで、脳に関する豆知識も盛り込まれています。
最も印象に残っているのは、仲間由紀恵演じる15年間監禁された少女による悲劇を描いた第5話と第6話。
あと人肉を食べるGACKTも怖かった〜。
めったに連続ドラマに出ない、市川海老蔵もかなりの存在感でした。
マルモのおきて(2011年)フジテレビ系
最後はほっこり系を。
父親の死をきっかけに、離れ離れになりそうだった双子を演じたのは、当時大人気だった子役、芦田愛菜と鈴木福。
二人の愛くるしさに、お家時間も癒やされること間違いなし。
双子を引き取る父親の親友役・阿部サダヲも、気持ちを明るくしてくれる役者さんですね。
ムックこと「言葉を話す犬」が登場するなど、かなりぶっ飛んだ設定でしたが、実は『仁-JIN- 完結編』の裏番組。
どうせ勝てないから好き勝手やろうと振り切った結果、回を追うごとに視聴率が上昇したそうです。
運動不足の人は、この機会に「マル・モリダンス」を覚えてみるのも楽しいかも。
まとめ
緊急事態宣言が5月末まで延長され、「自粛ももう飽きた〜」という人も多いことでしょう。
頭を空っぽにして笑いたい人は『マルモのおきて』や『リーガル・ハイ』
とにかくいい作品が観たい人は『天皇の料理番』
力強く生きるメッセージをもらいたい人は『ロング・ラブレター〜漂流教室〜』
が、オススメです。
あ、『MR.BRAIN』は完全に今の気分です。
なるべく前向きになれるような作品を集めてみましたので、お役に立てば幸いです。