映画についての記事が公開されました
映画興行収入ランキング、現在は昨年末に公開されたアナ雪&スター・ウォーズが爆上がり中。
記事では一切触れていませんが、個人的に一番思い入れがあったのは3位の『トイ・ストーリー4』なんです!!
『トイ・ストーリー』シリーズってどんな物語?
シリーズ一作目が公開されたのは今から25年前、1995年。
詳しく説明するまでもありませんが、
おもちゃの友情と冒険を描いた長編フルCGアニメーションです。
人間がいないときにだけ、動き出すおもちゃたち。
持ち主を喜ばせるための会議をしたり、いつか捨てられてしまうんじゃないかとビクビクしたり。
子どもにとっては夢を、
大人にとっては懐かしさと、ちょっぴり切なさを与えてくれる、
全世代が楽しめる物語です。
【シリーズ1】ざっくりプレイバック
主人公はカウボーイ人形のウッディ。
小学生の男の子、アンディの一番のお気に入りで、おもちゃたちのリーダーです。
しかしある時、ウッディの絶対的な地位は、スペースレンジャーのバズ・ライトイヤーの登場によって脅かされます。
「自分はもうアンディの一番じゃない」
現実を受け入れられないウッディは、バスと対立。仲間たちからも孤立します。
その後、ひょんなことからピンチに陥り、ともに乗り切ったウッディとバスには、熱い友情が芽生えます。
【シリーズ2】おもちゃはいつまで愛される?
ウッディが、実はプレミア付きのおもちゃだったことが判明。
2作目は、博物館に売り飛ばされそうになったウッディを皆で助けに行くという話です。
ここで描かれるのは、
「アンディはいつか大人になる。でも博物館に展示されることで、永遠の命を与えられる」
というウッディの葛藤。そこに、バスの言葉が胸に刺さります。
「おもちゃは子どもに愛されてこそ生きる喜びがある。かつてそう教えてくれた奴がいたんだ。だからこそ、危険を犯して助けに来た。そいつを信じていたから」
ウッディは悩んだ末、アンディの側にいることを選んだのでした。
【シリーズ3】成長と旅立ち。そして新たな出会いへ
大学生になったアンディ。当然ながら、おもちゃとはもう遊びません。
ウッディを新居に連れて行き、ほかのおもちゃは屋根裏部屋にしまっておくことにしました。
しかし、アクシデントが発生し、ウッディ以外は「捨てられそうになった」と勘違い。
保育園に“家出”することに決めました。
でも、実はアンディは皆のことをとても大切に思っていたことがわかります。
最終的には、新しい持ち主・ボニーのところで、おもちゃたちは仲良く暮らすことになりました。
で、『4』はどうなるの?
ウッディがボニーから飽きられているところから物語は始まります。
ウッディは、まだアンディのことを忘れられていない様子。
(これなら、アンディと一緒に大学に行ってほしかった!)
シリーズ2まで登場していたウッディと相思相愛の人形、ボー・ピープと再会。
ボーは誰のおもちゃでもなく、野生化しています。
そんなボーに感化されたウッディは、ボニーの元には帰らず、ボーとともに生きることに決めました。
おしまい(笑)。
雑なようですが、本当にこんなストーリーです。
え、結局なにが言いたかったの?というのがまず最初の感想。
そこで、私はこのシリーズを「女性の生き方」に当てはめて考えてみました!
トイストーリー4と現代の女性像
古くから、女性の役割といえば「跡継ぎを残すこと」でしたね。
つまり、「女性は男性に愛されてこそ価値がある」=「おもちゃは子どもに愛されてこそ価値がある」です。
一夫多妻制の時代、自分が旦那さまの一番のお気に入りだと思っていたけど、 ある日自分より若い女に一番の座を奪われてピーンチ! 年を取ったら、もう見向きもされなくなっちゃうの……?
というのが『シリーズ1・2』を通して描かれたこと。
そして、すったもんだあったけれど、新しい旦那さまのところで大切にされる、というのが『シリーズ3』です。
シリーズ3で感動した人も多いでしょうが(私もその一人)、お分かりの通り、
「自分の存在意義を自分以外の人に委ねている」という価値観から抜け出せていないんです。
現代でも、こうした呪縛にとらわれている人は大勢います。
最近はあまり聞かなくなったけど、独身だというだけで「売れ残り」とか「負け犬」とか。
だけど、「自分の価値は自分で決めようよ!! 自由になったっていいじゃない!」
というのが、『トイ・ストーリー4』で描きたかったメッセージだと思うんですよね。
まとめ
テーマとしては非常に良かったし、現代だからこそつくる意味があると思います。
でも、残念ながらあんまり伝わらなかったー!
大好きな作品だっただけに、もう少し丁寧に描いてほしかったなぁ……というのが正直な感想です。
続編は、もう無いのかな?
アンディの子どもが出てきたり、とか。観てみたいですけどね。