旅行・観光メディアのお金をかけない情報源★5選

旅行記事の書き方
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6月19日に県をまたいだ移動が緩和された影響で、観光地に少しずつ人が戻ってきているようです。

今まさに旅行の計画を立てている人もいるかもしれませんが、そんなときに便利なのが観光情報誌やWEBメディア。

旅行前はもちろん、現地に到着してからも何かと役に立ちますよね。

ところで、観光情報誌やWEBメディアに掲載されている情報は、どこから収集しているかご存知でしょうか?

代表的な5つの情報源について、元旅行雑誌編集者が解説します。

1:視察ツアー

有名媒体の場合、現地の観光課や観光協会から売り込みを受けることは珍しくありません。

つまり、「今度ウチの市に新しい施設が出来るんで、おたくの雑誌にぜひ載せてください!!」とアピールされるわけです。

企業の営業マンが新商品をPRするのと一緒ですね。

そして、旅行事業者やメディア、フリーライターなどに現地を視察してもらうため、ツアーに招待します。

これを「ファムトリップ」と呼びます。

例えば私が過去に招待されたのは草津・四万温泉のツアー。

今ではすっかり草津観光のシンボルとなった、湯もみの実演を行う「熱乃湯」が完成したばかりの頃でした。

ツアーのメインは、大河ドラマ「真田丸」の舞台となった群馬県東吾妻町の岩櫃城跡周辺でしたね。

あれがきっかけで初めて大河を観たんだよなー懐かしい……。

市区町村ごとに異なりますが、基本的に旅費・交通費はタダ。

食べて飲んで温泉に浸かって、編集者にとっては年に数回のご褒美的位置づけにあるものです。

(もちろんお仕事なので、ハメを外しすぎるのは禁物!)

2:アンテナショップ

アンテナショップとは、各自治体が地域の総合情報を発信するお店のこと。

特産品を販売するほか、飲食施設が併設されていることも多いですね。

東京だと、有楽町にある交通会館がよい例です。

ここでゲットできるのは、地元のパンフレットやチラシ類。

インターネットには載っていないコアな情報なども拾うことができます。

現地に行くより、お金も時間も節約できるのが嬉しいところ。

さて、1・2は「足で稼ぐ」ですが、実際には忙しくてそこまでの時間が捻出できないことも。

そんなときよく利用されるのが次の方法です。

3:SNS・インターネット

実際に最もよく使われる方法です。

観光課や観光協会の公式ホームページをはじめ、企画趣旨に沿った施設や飲食店、穴場スポットの検索などに使用します。

例えば「海水浴特集」みたいな企画があったとして、メインとなる海水浴場は簡単に探せますよね。

でも、海水浴場周辺にある飲食店、みやげ店、立ち寄りスポットなどを探すのが結構難しいんです。

観光協会がオススメしているコースをそのまま掲載しても意味ないし。

だから、地図を片手ににらめっこ!

せっかく見つけたと思ったら閉店していたり……なんてこともザラです。

余談ですが、「どこどこのお店に行きました」とブログやSNSにアップしている人は、日付だけじゃなくて年号も入れてあげると、それだけでかな〜り参考になりますよ!

4:バックナンバー

アーティストのことではありません。過去本です。

飲食店なんかは入れ替えが激しいですが、観光の目玉となるスポットってそう簡単には無くならないですよね?

札幌なら時計台やテレビ塔、函館なら函館山の夜景……とか。

長く続いている雑誌だと相当ストックが溜まっているので、切り口を変えるだけで企画として成立してしまう場合も多いです。

あとは、類似本や競合本などからインスピレーションを得ている人も多いですね。

5:ライター持ち込み

WEBメディアでは特に、ライターが企画を持ち込みすることも多いです。

東京の編集者が沖縄の観光情報を調べたところで所詮小手先なので、現地の人間に聞いたほうが生きた情報は手に入りますよね。

とはいえ、これをする場合はライターの力量がかなり問われるため、リスキーではあります。

すべてのライターがそうだとは言い切れませんが、首都圏と地方のライターを比較すると、やはりレベル差があるのは否定できません。

自分が書きたいことばかりを提案してきて、企画になってない……ということはあるでしょうね。

余談:こんな求人には気をつけろ!

旅行系メディアで「ライター募集」の求人が掲載されていることがありますが、よく見ると「実費込み」のところが多いですよね。

それで数千円って・・・

普通に赤字やん!!

自分の居住地周辺への取材に限られるならまだしも、旅行系メディアなのでそうもいかないですよね。

こんな詐欺案件が横行していることが嘆かわしいですが、「格安で旅行できて、さらに自分の名前で記事が書ける」ことに甘んじてしまう人が多いのでしょうか。

ライターとして少しでも実績を積みたい人は、最低限経費を負担してくれる会社を選ぶことをオススメします。

まとめ

旅行雑誌の編集者って、もっとロケハン(下見)にたくさん行っているイメージかもしれませんが、そこまで経費に余裕ないんですよね残念ながら……。

番外編として、旅行好きが多いので、同僚に聞くというのもひとつの手です。

お金をかけずに、少しでも有益な情報を得たいと思っている人は参考にしてください。