旅行系メディアにおける紙・WEB・テレビの違いと役割

旅行記事の書き方
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あなたが「旅行がしたい」と思ったとき、きっかけとなるのはどんなことでしょう?

「長期休暇中することがないから」「仕事のストレスを発散したい」など、動機はさまざまですが、旅先の情報を集めるにあたり、外せないのがメディアの存在。

代表的なものがテレビや観光情報誌、WEBメディアですが、ここ数年はSNSの情報をもとに旅行する人も多いようです。

そこで、旅行系メディア関係者なら押さえておきたい、それぞれの違いと役割について考えてみました。

 

早く旅が楽しめるようになるとよいですね……。

 

それぞれの強みと特徴、使用シーン

まずは、それぞれの特徴です。

テレビ

強み……映像を見せることでより臨場感を与え、高揚感をあおることができる。

弱み……自分がほしい情報を手に入れられるわけではない。

使用シーン……特に旅行を意識していないときに、たまたま目にすることが多い。

 

個人のSNS・趣味ブログ

強み……テレビや雑誌では扱っていない、旬な情報やコアな情報が手に入る。

弱み……情報量が少なく、正確性・信頼性に欠ける

使用シーン……たまたま目にすることも多いが、テレビよりはやや旅行に対して能動的な目的で使用。

 

WEBメディア・旅行系ブログ

強み……掲載できる情報量が多く、最新情報をいち早く公開できる。ターゲットユーザーにピンポイントで訴求できる。

弱み……メディアにより正確性・信頼性に差がある。ひとつのページを見ただけでは情報を掴みづらい。

使用シーン……すでに旅行先をある程度決めた後、検索することが多い。

 

観光情報誌

強み……必要な情報をひと目で把握できる利便性。

弱み……取材から発行までにタイムラグがあり、最新の情報に更新されていない場合がある。

使用シーン……すでに旅行先をある程度決めた後、手に取ることが多い。旅先での道案内などにも。

 

ざっくり言うと、テレビやSNSは「行きたい!」と思うきっかけづくり、WEBメディアと観光情報誌は「旅行先での行動を具体的にイメージするための情報提供」が主な役割といえます。

 

個人ブログは、日記がメインの「趣味ブログ」と、旅情報に特化している「旅行系ブログ」に分けてみました。

メディア顔負けの情報量を掲載しているブログもあるので、どこに位置するのかは微妙なところです。

ただ、やはりメディアと比べると正確性に欠けると言わざるを得ないでしょう。

その理由がこちら。

 

メディア特有の原稿チェックと校正

基本的に観光情報を扱うメディアでは、取材したり、写真を借りたりした店舗に対して、掲載前の原稿チェックが発生します。

 

それは、電話番号や住所、営業時間などが合っているかどうかの確認なのですが、広告と勘違いして、本文の内容にあーだこーだ注文をつけてくる店もしばしば。

 

無料なんだから黙ってろ!!

 

……と言いたいのを堪えて、現場のライターや編集者は日々格闘しているわけです。

 

また、誌面に掲載する電話番号は、最も間違えてはならない情報のひとつ。

 

なぜなら、店舗の番号と間違えて一般の民家の番号を掲載してしまった場合、その家にはものすごい数の間違い電話がかかってくることになります。

 

損害賠償を請求される事態に発展しかねないため、電話番号に関しては細心の注意を払う必要があります。

 

外部スタッフとも協力して、掲載しているすべての番号に電話をかけ、正しく繋がることを確認するのが基本です。

 

また、内容については専門の校正スタッフの手も借り、ホームページやパンフレットの内容と照らし合わせるなど、二重三重のチェックを行ないます。

 

まとめ

テレビとSNS、ブログ、WEBメディア、観光情報誌それぞれの特徴について紹介しました。

主に言いたかったのは、「紙媒体は信頼性が高い」と感じるのは、単に歴史が古いからだけではなくて、裏では泥臭いことやってるんですよー!という話。

一度刷ったらやり直しはきかないですからね。

その一方で、情報の鮮度や、より細かいターゲティングに関しては、WEBメディアやSNSに軍配が上がります。

どれが良い・悪いという話ではなく、主旨に合わせて使い分けることが大切ですね。