昨今の若者に伝えたい、テレビドラマ5つの魅力【後編】

ドラマ
スポンサーリンク

コロナショックで視聴率が上昇しているそうです。

動画配信サービス「Paravi」では、休校により自宅で過ごすことになった学生に向け、27作品を期間限定で無料配信中。

いつ事態が終息に向かうのか全くわかりませんが、エンターテインメントはこういうときこそ力を発揮するのだなと思いました。

 

さて、前編では、テレビドラマの魅力を3つ紹介しました。

後編では、残りの2つを紹介します。

 

共感力・想像力が養われる

テレビドラマ4つめの魅力は、繊細な心理描写。

映画だと2時間しかないからどうしても時間内に収めないといけない部分がでできますが、テレビドラマでは登場人物の心の揺れ動きをじっくり描くことができます。

自分と近い登場人物に感情移入するのもよいですが、日常生活ではまずお目にかかれない人物(サイコパスなど)の頭の中を覗けるのも醍醐味。

 

水曜ドラマ『知らなくていいコト』

例えば、昨夜最終回を迎えた日本テレビ系水曜ドラマ『知らなくていいコト』。

ここに登場する主人公の元恋人役・野中春樹は、 ジャニーズWESTの重岡大毅くんが演じています。

この野中くん、一言で表すとドクズです。ジャニーズなのによく引き受けたな~と思ったほど。

簡単にストーリーと野中くんの行動を説明すると、以下のようになります。

 

同じ職場の彼女(吉高由里子)にプロポーズ
→彼女の父親が殺人犯であるかもしれないと発覚
→「全然気にしないよ」と告げる
→前言撤回、すぐ別れる
→同じ職場の彼女の元カレ(柄本佑)に同調を求めるも非難される
→なんやかんやあって、週刊誌の記者に彼女の父親のことをリークする
→大騒ぎ

 

ここで、野中くんの行動を「最低」「クズ」という言葉で片付けることは簡単ですが、そこに至るまでの心情が、とてもじっくりと描かれています。

 

特に仕事ができるわけでもない、職場で一目置かれているわけでもない、何者でもない自分。
男なら誰でも自分と同じ選択をすると思っていたのに、どうやらそうではない人もいる。
彼女は皆から愛され、頼りにされている。
自分だけ、誰からも必要とされていないんじゃないか?
自分が上がるのが無理なら、相手を同じ位置に引きずり下ろしたい

 

行動に移すかどうかは別として、こうした弱さや葛藤は誰でも抱えているものではないでしょうか。

このほかにも、いろんな登場人物に思いを馳せてみると、少しだけ優しくなれるかもしれませんね。

 

小説とドラマの違いは?

もちろん、共感力と想像力を養うなら小説もオススメです。

あえてテレビドラマならではの強みを考えてみると、それは映像表現。

 

役者の表情や目線、カット割り、スローモーションなどの映像効果で、

言葉以外の情報を伝えることが可能です。

小説でいうところの「行間を読む」ってやつですね。

 

演者に対するリスペクト

私は演技の上手い俳優・女優が好きです。

ここまでいろいろと理屈っぽいことを述べましたが、結局はコレです。

 

好きなもんは好きなんだ!!

心を震わせる役者の演技力

緻密に練られた脚本

巧妙な演出

作品の世界観を彩る音楽

 

これらがマッチしたとき、「タダでこんなよいものを見せてくれてありがとう!!」という気持ちになるのです。

そして、楽しみにしているドラマがあるというのは、それだけで毎日の活力となります。

「もうすぐ○曜日だから頑張ろう!」といった感じですね。

 

うろ覚えですけど、昔、坂上忍さんが

 

「僕たち芸能人は世の中には必要のない仕事。でも、サラリーマンの方たちが仕事から帰って一息つきたいとき、その疲れを癒やすために存在している」

 

みたいなことを仰っていて、名言だなと思いました。

 

オススメ作品をピックアップ!

 

最後に、以前執筆したドラマ関連の記事を紹介します。

「家ですることがない」「なんかおもしろい作品ないかな~」と思っている人は参考にしてください。

 

このURLの記事はみつかりませんでした - エキサイトニュース

超・自信アリ!観て損はさせません!!

 

このURLの記事はみつかりませんでした - エキサイトニュース

完全なる私の好み。『美しい人』はマイベスト作品です!

 

このURLの記事はみつかりませんでした - エキサイトニュース

不倫、DV、教師と生徒の愛など、何でもアリ。

 

まとめ

以上が、私がテレビドラマを観る理由でした。

もちろん、テレビ以外にも娯楽はたくさんありますし、特に「テレビを観た方がよい」と薦めているわけではありません。

昨今はコンプライアンス強化で規制も厳しくなり、「昔よりつまらなくなった」と感じる人も多いことでしょう。

 

しかし、私はテレビ業界とは全く無関係なただの編集者ですが、今の私があるのは間違いなく子どもの頃に観てきたテレビの影響があって、今後もずっと大好きなのだと思います。

 

「そういう人もいるんだな」「今まで興味なかったけど、たまにはドラマも観てみようかな」という気持ちに、少しでもなっていただけたら幸いです。

 

なんといってもタダですからね!